一人暮らしの住まいの
探し方・ポイント

何から始める、ワクワクドキドキの部屋探し?

実家を出て自立し、一人暮らしを始めるためには、生活をする部屋を探さなければなりません。
部屋探しを始める前に、自分の「希望条件」を整理しておきましょう。まず考えておくことは、次の3つ。

① 家賃
② 場所
③ 広さ

① 家賃は、収入(手取り)の3分の1が目安といわれています。住んでみたい駅の家賃相場をインターネットで検索できますので、参考にするとよいでしょう。②場所は、学校や会社への通いやすさや、駅からの距離、周りの環境、日当たりのよさなど。そして③広さは、どのような間取りがよいのかも考えます。
次に、住宅情報誌や不動産会社、大学生協、インターネットなどで「情報収集」をして、条件に合う部屋を見つけたら「下見」をします。部屋が気に入ったら、「申し込み」をした後、入居審査がおりれば「契約」となります。契約の前に、宅地建物取引主任者より物件と取引についての重要事項の説明することが法律で決められています。説明がない場合や内容が分からない場合には、きちんと説明をするように、そして自分が理解できるまで説明を求めましょう。
部屋を借りるための「賃貸借契約」をする際、未成年の場合は親など保護者の同意が必要です(ただし未成年でも結婚していれば「成年」とみなされます)。最近は保証人がいない場合、保証会社を利用できる物件も増えています。
引っ越しにかかる費用には、まず賃貸契約の費用として敷金、礼金、仲介手数料、前払い家賃、損害保険料(火災保険)が必要です。そして、引っ越し業者を使う場合の料金、家具や電気製品、生活用品を揃えるお金も必要です。

図表[1] 部屋探しから引っ越しまで/図表[2] 部屋を借りるときに知っておきたい専門用語
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最近話題となっている、ゼロゼロ物件

「ゼロゼロ物件」とは、敷金や礼金、さらには仲介手数料や保証人の必要がない賃貸物件のこと。一見すると借りやすく、とてもお得な物件ですが、家賃の支払いが数日遅れると鍵が交換されてしまい、自分の部屋に入れないというトラブルが続出しています。部屋に入るためには、鍵交換代や違約金などを支払わなければならず、荷物を勝手に処分されてしまうケースもあり、問題となっています。こうしたケースでは、部屋を借りる「賃貸契約」ではなく、「鍵の一時使用」という契約であり、実際には部屋を貸しているのに、「居住権は認められない」と契約書に記載されていました。こうしたトラブルを防ぐために、契約をする際には、きちんと契約書の内容を確認しなければなりません。
もう一つ、今注目されているのが「更新料」です。契約期間の終了後、賃貸借契約の更新をする際に、「更新料」として家賃の1ヵ月分程度を請求されます。最近は、この更新料を無効とする流れもあり、裁判で更新料は「消費者契約法違反で無効」とするという判決も出ています。
契約をするときには契約書をきちんと読み、分からない部分は理解できるまで説明してもらいましょう。もしトラブルになった場合は、独立行政法人国民生活センターや財団法人 不動産適性取引推進機構に相談しましょう。

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