一人暮らしを狙う
あやしい勧誘や誘惑に要注意!
大学生になって特に一人暮らしを始めると、あやしい勧誘や誘いを受けることが多くなります。これは、20歳前後の若者には社会的な経験や知識が少ないので、それにつけこんだ形での事象と言えるでしょう。
いわゆる「ねずみ講」や「マルチ商法」といった「悪徳商法」がそれに当たりますが、最近では携帯電話やメールの普及に伴い、身に覚えのない有料サイトの利用料を請求する「振り込め詐欺」等も社会問題化しています。
悪徳商法の例
・何人かに紹介すれば必ず儲かるとして、高価な商品やサービスを買わせるもの。
・勧誘目的を隠して、接近してきたり誘い出したりするもの。
・勧誘する時間帯が深夜や早朝といった不適切なもの。
・申込みしていないのに、商品等を一方的に送りつけるもの。
・「必ず痩せます」のように、効果や結果が断定できないのに断定調で勧誘するもの。
・霊感的な説明や擬似医学的な説明で、不安感を煽り商品を売りつけるもの。
・契約の解約に応じないもの、または解約時に違約金などを要求するもの。
・携帯電話のメールで脅迫的な支払い請求をするもの。
・サクラ(おとり)がいる悪質な出会い系サイトなど。
・街角で、アンケートと称して強制的に商品を売りつけたり個人情報を取るもの。など
また、最近では大学キャンパス近辺で、サークル活動の勧誘を装って宗教団体などへの入会を勧める勧誘が増加しているようです。反社会的な活動を行うカルト的な宗教団体であったり、悪徳な霊感商法であったり、また個人情報の取得を目的としたものであったりするので、充分な注意が必要です。
こういった悪徳商法やカルト的宗教団体からの勧誘を断るには、以下のような対応を心がけましょう。
- 最初が肝心。とにかく始めに曖昧な態度を取ると相手はつけこんできます。「興味がない」とキッパリと断りましょう。
- 街角等での勧誘には足を止めない。足を止めてしまうと、相手は勧誘トークをたたみかけてきます。完全に無視しましょう。
- 勧誘相手が友達だったりすると余計に断りにくいものですが、その友達のためにもキッパリと断ることが肝要です。
- 迷惑メールと思われる不審なメールには絶対に返信しないこと。連絡先の電話番号が記されてあったりしても、決して電話しないこと。相手はまだメアドしかわかっていないのに、みすみす電話番号まで教えてしまうことになります。
一人暮らしを始めたばかりの時期は、特にこういった勧誘や誘惑に乗ってしまいやすいようです。一人暮らしで、寂しくなって少し心が弱っていることや、身近に相談する家族等がいないことも起因しているようです。強い気持ちを持って、明確な態度で臨んでください。
また、少しでもおかしいと思ったら、早めに大学の学生課や「国民生活センター」等に遠慮なく相談しましょう。