就職先の選び方

就職活動における企業選びの傾向

いつの時代もそうですが、就職活動時の企業選択では、大手企業や有名企業に人気が集中します。また、テレビCMでよく知られた企業や、日常生活で身近な商品やサービスを提供している会社も人気があります。
「できれば大手企業や有名企業に就職してほしい」と願う保護者の方もいらっしゃることでしょう。
しかし、人気が高いということは、必然的に競争率が高くなります。ある旅行会社では、20人ほどの採用予定に5万人の応募があったそうですが、他の大手・人気企業も同じような状況で、いずれも狭き門であることは事実です。
人気企業を選択することは決して悪いことではありませんが、企業研究や業界研究を怠るのは避けるべきです。表面的なイメージや断片的な情報だけでは、産業構造や業界全体の仕組みなどが把握できず、結果としてその企業の本質がわからないまま、就職活動に突入することになりますし、選考試験では簡単に見破られてしまいます。
また、有名企業や大手企業だけが、理想の企業とは限りません。知名度が低くても、世界的なシェアを誇る企業や、オンリーワンの技術を持つ企業など、優良な企業は数多くあります。ブランドにこだわらず、広い視野で就職活動を進めていくと、そういった企業に出会う可能性も高まります。
さまざまな企業との出会いを通じて、本当に自分に合う企業を選択していくということが就職活動を成功させるコツともいえるでしょう。

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企業選びで注意したい点

新卒を募集している企業すべてが優良企業とは限りません。大卒で入社後3年以内に退職する割合が、4割弱といわれていますが、その原因の一部は企業側にあるというのも現実です。
実は、大学の就職課には、要注意の企業データが蓄積されており、「極端に勤務時間が長い」「休みが取れず、体力的に続かない」「過酷なノルマを課せられ、精神的に極度な重圧がかかる」といった実例が随所に見受けられます。もし志望企業で不安な点などがあれば、大学の就職課などへ相談されることをおすすめします。

◇ 求人票や入社案内、求人サイトの募集要項からみる要注意企業の見分け方例
 (ひとつの目安として参照ください)

・社員数と比較して極端な採用予定数を表示している企業
 (例/社員数100名に対し、採用予定数が70名といったケース)
・会社の歴史にくらべて平均年齢が著しく低い企業
 (例/創業20年に関わらず、社員の平均年齢が25歳)
・基本給が少なく歩合の多い企業
・本社採用と見せかけて子会社や下請会社などに出向という形で採用する企業
 (なかなか見分ける術がありません。インターネットの掲示板などの口コミで判断するしかないのが現状です。)
・グループ企業の一括採用で、どの会社に配属になるか不明な企業
 (会社説明会で、希望する企業への応募が可能かどうか、どの段階で入社する企業が決まるかを確認する必要があります)
・ 仕事や業務内容が不明瞭な企業

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