高校生の就職
高校生の就職については、大学生の就職活動とは異なる部分があるので、注意が必要です。
・就職を希望する高校生の就職活動は、9月16日が就職選考の解禁日となります。
解禁日以降、いっせいに会社を訪問して入社試験を受け、筆記、面接など数週間の選考を受け、内定が決まります。
・高校生の新卒求人については、職業安定法に基づき、すべて公共職業安定所(ハローワーク)を通して学校に掲示することが義務づけられています。
(中学生や高校生は未成年で法的な責任能力がなく、無秩序な就職活動で学業が混乱するのを抑制する観点から規定されています)
過去の高校生就職に関する慣習
・実際の応募については学校を経由して企業と接触することになりますが、就職試験を受けるためには学校での書類選考を受けなければならず、しかも抽選で受験者を決定するということが慣行になっていました。
・「一人一社制」
一人の学生が同時期に複数の企業を受験してはならない一人一社制が鉄則でした。
そのため不採用になれば、別の企業を受けるために、学校での書類選考を再度受けることが必要でした。
現在の状況
最近では長年の慣行としていた、「一人一社制」を改め、複数受験が可能になりました。その結果、企業は多くの学生から選択することができ、生徒も自分の意志で就職先を選ぶことができるようになりました。
進路指導においても、本人の希望や適正に基づいて、どのような業種・企業への就職が適しているか、といったきめ細かさを重視する傾向にあります。
一方、期間限定ながら「一人一社制」を継続する地域もありますし、地域内の企業が同一日にいっせいに入社試験を実施するところもあります。