第8回
組織<団体・会社・・・社会>の
上位者・役職者・先輩者のみなさまへ
「システム化」とは何?
優しく易しく考えてください
「システム化」とは
『人間を「より」人間「らしく」していく」ための
手段の一つ
~組織のリーダー・マネジャー・先輩者一人ひとりの
システム化発想で仲間・メンバー・若い人たちが「笑顔」で
いられるように支え続けていって欲しい~
~私の変わらない想い~
by 情報処理技術者システム監査人入道
●「システム」とはいったい何なのでしょうか?
難しいのでしょうか?
世の中には様々な定義付けがされていますが、私は昔から単純
に次のように考え続けています。自己定義付けをしています。
★「『システム』とは『人間の幸せそして夢を実現する人間を苦痛
から解き放ち、より人間らしさを発揮してもらう、人間を笑顔にす
るための「仕組み」のこと』。
●この私なりの「システム」と言う言葉の定義には全く「コンピュータ」
の文字を入れていません、使っていません。
●なぜなのか?
それは前記しています「仕組み」と言う事に関しての私の「想い」が
あるから、なのです。その想いとは・・・
●私は昔からずっと「仕組み」とは「組み合わせ」であると想い続けて
きています。
挿絵は田中拓馬画伯画
◆そして、その「組み合わせ」の「対象」となるのは会社経営で考える
と「経営資源」(=マネジメント対象資産)であり、それを使う人(経営
者・組織長)によってその組み合わせの「資源」の「多さ」「多岐さ」
に『差』がでるもの、でもあります。
●組み合わせですから、当然に「対象をたくさん持っているほど対応
力(=組み合わせの数・種類)は増していきます。
●身近なところで考えるなら、リーダー・マネジャーと言われている
貴方にとっての「メンバーひとり一人」はとってもとっても大切な「経
営資源」なのです。
例えば、貴方のマネジメントしている組織を「課」と仮定すると
「課の課題」に対して、先ずは「貴方に預けられている」メンバーひと
り一人の「特性」「個性」「らしさ」を「きちんと理解」して、その「特性」
「個性」そして「らしさ」を「課題解決のために「どう組み合わせ」て対
応していくのか、更に個々人の「特性」「個性」「らしさ」を増強してい
く、伸ばしていくために「マネジャーである貴方」が「メンバー一人ひ
とりに対して『何を』支援していくことができるのか」を考え、そして
「行動」「実践」していくこと、それが私の想う「マネジメント」そのもの
なのです。
★マネジメントとは「管理すること」ではなく「支援すること」なのです。
◆「経営資源」に「無限」な状況はありません。必ず「限度」があります。
●当然にして「あたりまえ」のことなんです。この「限りある経営資源」
を対処していく『課題』に合わせて「組み合わせていく」こと、
これが「経営」であり『マネジメント』でなんです。
●この「経営資源」に『コンピュータ』を組み入れて「課題解決」のため
の手法を構築していく、これが『コンピュータシステム開発」です。
★世の中では一括りで『システム開発』と言われていますが、本来は
異なるもの
システム開発>コンピュータシステム開発なのです。
私はそう想っています。
●「システム化」とは、ある意味で『現在・現状のやり方では実現不可
能なことを「可能」にしていくための、「できるようにしていく」ための
「仕組みづくり」』だと考えるべきであり、当然に『コンピュータ』を用い
なくても、例えば「仕事の手順を変える」
あるいは「シンプル化」をはかる・・・とかこういった「こうどう(=考動)」
自体が「システム化」思考である、そう想うのです。
挿絵は田中拓馬画伯画
◆「業務のシステム化」と言うことでちょっと考えてみたいと思います。
◆出発点は明快です。
「今、このままの業務の進め方では困る(=泣いている人が存在して
いる)」と言う「(困った)状態」の存在です。
◆今の状態を「しょうがないじゃん」ではなく上記のように感じとること
のできる人間であれば「誰でもがシステム開発者」になれる、のです。
◆その上で、現在、業務を進めている中で「何がネックになっているの
か」「何が妨げになっているのか」「何が原因となって『泣いている人
がいる状況になっているのか』「どうしてヒトを悲しませてしまうやり
かたになっているのか」を把握して、この部分を「(自分が)使うことの
できる経営資源」の「組み合わせ」によって解決・対処していくこと、
この動きが「システム化こうどう(=考動)」なのです。
◆難しく考えないでください。
作業を「ひとつ無くす」ことも、また指示系統の複雑さが原因だとわ
かれば上位指示者(上位マネジャー)に「その旨」をしっかりと語り申し
入れて、指示系統のシンプル化をしていくことも
私の解釈では『立派なシステム化』そのもの、なのです。
★システム化のスタートに「コンピュータ知識」なんて全く不要なんで
す。むしろコンピュータを知らない方がいいのかもしれないとも思いま
す。
★システム化、組み合せにコンピュータが入るのか、コンピュータを組
み入れるのかは次の問題、なのです。
●従前、「ひと・もの・かね」の3要素で定義付けされていた「経営資
源」の範囲を「拡大」して観ることができるか、がとっても大切になりま
す。
●『時間』『社内外人脈』『情報』『コンピュータ』・・・・・。
●好況期にしろ不況期にしろ、企業経営者・リーダー・マネジャー・組織
の上位者そし先輩者は常に組織目標(明日の組織デザイン)を明確に
掲げ、その目標と現実との『間あいだ』に存在しているギャップ、これ
が「組織(経営)課題」そのものであり、その「組織(経営)課題」解決の
ために「自分がコントロールできる」『限られた(有限の)』『経営資源」の
「最適組み合わせ」を考え続けていくこと、これが「経営」であり
「マネジメント」・・・そう想い続けています。
★そして。。。
★その『目的」は・・・言い切ります!!!
その目的は「人間だけが持っている創造性の発揮による利益の創造』
にある、そう想うのです。
★そのためには・・・
「人間に「より」「人間らしい」仕事」をしてもらうこと、です。
★システム化の目的は『人間性の回復と増強」なのです。
コンピュータが「主役」となり「人間をコンピュータの従者」
にすることでは絶対にありません。
いつもいつも「心に明確に置いておきたいものさし」です。
★この「人間が人間として行う仕事への転換」に関して私は30年ほど
前リクルートのシステム部門を取締役として担当していた時に
「デスクワークからブレーンワークへ、そしてブレーンワークからハート
ワークへの転換」と言うフレーズを使い、仲間一人一人に語っていました。
★この「転換」を考えていた時に、より変化をさせるには「メンバー評価」
にも「考え方の転換」が必要だ、と思いました。
★デスクワークは私たちに「見る」ことのできる仕事の仕方です。一方、
「ブレーンワーク」「ハートワーク」を見ることはできません。
デスクワークでは「遅くまで頑張っている」とか「没頭している」等・・
どちらかと言えば「姿勢」を評価してしまいがち、です。
そして個々人の評価は多くの場合「継続しがち」「連続しがち」(いい
評価の人はいつもいい評価、悪い評価の人はいつも悪い評価)です。
☆「ブレーンワークそしてハートワークへの転換」は実は「よりキメ細や
かなマネジメント』が要求される、このことをきちんと認識する必要が
ある、のです。
細かく分けた段階・段階でのチェック・確認を行い、時には「ストップ」
を指示し、時には再度「前段階への戻り」を指示し、時には「このまま
でOK、続けていいよ」のサインを出すなど、デスクワークの時よりも
数段にキメ細かなメンバーマネジメント(=メンバー支援)が必要になっ
てくる、のです。
☆「システム化」とは「デスクワーク」から「ブレーンワーク」そして「ハート
ワーク」への「転換実現を支援する」ための「仕組みづくり」、
私の変わることのない想いです。
●「忙しさ」の渦の中で実をかき回されているメンバーを「見守り」「頑張っ
て」「もう少し」としか言うことのできない、言えない(どうしていいのかが
わからない)マネジャーはマネジメントを自ら「放棄」しているのであり、
当然にマネジャーではありえません。
●もし・・・・・そうだとしたら・・・
「見守る」なんて綺麗言葉で逃げるのではなく、「すぐに「自らの身を
1プレーヤー」として『組織の渦の真ん中』に投ずる」ことをするべき
なのではないでしょうか。
●業務の「システム化」は「システム化」すること自体が「目的なので
はなく」『人間の創造性を「より発揮してもらう」』『より人間
「らしく」仕事をしてもらう』ためのひとつの「手段」(組み合わせ
の一つ)なのです。
☆組織・・・・・・二人以上のヒトの集まり(by入道)
会社・・・・社会・・・の先輩者のみなさん、リーダーのみなさん、マネ
ジャーのみなさん、経営者のみなさん・・
そのような「立場」におられるみなさんおひとりお一人の「システム化
こうどう(考動)」で『若いひとたちへの支援・サポートをしていっ
ていただきたい、心からそう想います。
挿絵は田中拓馬画伯画
☆「若い人たちが活き活きとしている」
「若い人たちが明日に希望を持っている」
「若い人たちが先輩者の人たちに助けてもらいながら夢
をひとつひとつ実現し続けている」
そんな組織・会社・社会でありたいと強く強く思うのです。
★若い人たちが
「人間っていいな」
「日本人で良かったな」そう感じられる日本にしていきたい、
ですよね。
今回も最終行までお眼を進めていただきまして
ありがとうございます。
近頃、
人間ってコンピュータの使い方を間違っているのでは
コンピュータシステム化の「目的」を
誤っているのでは、と
感じる機会が多くなってきています。
人間が段々と
「人間らしさ」を見失い始めている
『賢さ」柱のシステム化が
「人間らしさ」を奪ってきている
そう感じてならない、のです。
このことは
また別の機会にブログに
書いていこうと思います。
ありがとうございます。
にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ入道(入村道夫)